モデル動物の作製と利用循環器疾患2021 <上巻>

 ● B5判上製 594頁/発刊日:2021年9月9日/定価:57,200円 税込

                        ISBN 978-4-900487-58-1

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モデル動物の作製と利用循環器疾患2021 <下巻>

 ● B5判上製 414頁/発刊日:2021年12月24日定価:39,600円 税込

                        ISBN 978-4-900487-59-8

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<上巻>編集委員

第 I 部 心臓・血管・止血系
  
 堀内 久徳   東北大学加齢医学研究所基礎加齢研究分野 教授 	


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<下巻>編集委員

第U部 腎臓

 柳田 素子   京都大学大学院医学研究科腎臓内科学 教授

第V部 脳血管
	
 猪原 匡史   国立循環器病研究センター脳神経内科 部長

 冨本 秀和   三重大学医学部脳神経内科 教授

第W部 高血圧
	
 並河  徹   島根大学医学部病態病理学 教授



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<上巻>内容目次・執筆者

第 I 部 心臓・血管・止血系
第1章 心肥大・心筋障害・心不全

第1節 マウスの心エコー <池田尚平:国際福祉医療大学>
1.はじめに
2.左心機能の解析
 2. 1  左室収縮機能
  (1) 左室内径短縮率(% fractional shortening:%FS)
  (2) 左室駆出分画(ejection fraction:EF)
  (3) 1回拍出量(stroke volume:SV)と1回拍出係数(stroke index:SI)
  (4) 心拍出量(cardiac output:CO)と心拍出係数(cardiac index:CI)
 2. 2  左室拡張機能
3.右心機能の解析

第2節 小動物(マウス)カテーテル検査法-PV(pressure-volume) catheter
                              <假屋太郎/瀧本英樹:東京大学>
1.はじめに
2.心臓の圧容積曲線とは
3.PVカテーテルのしくみ
4.Calibration gainの計算
 4. 1  画像検査によるSVの取得
 4. 2  大動脈流量の計測によるSVの取得
 4. 3  熱希釈法によるSVの取得
 4. 4  キュベット法によるαの決定
5.Parallel conductanceの計算
 5. 1  高張食塩水(hypertonic saline)法
 5. 2  左室容積を画像検査から推定する方法
6.PVループから得られる指標
7.マウスのPVループ測定実験の必要物品
8.PVループ実験手技
 8. 1  麻酔導入・気道確保
 8. 2  麻酔維持と換気条件
 8. 3  静脈ライン確保と初期輸液負荷
 8. 4  術野の展開(開胸アプローチ)
 8. 5  PVカテーテルの挿入前設定(圧とコンダクタンスの較正)
 8. 6  PVカテーテルの挿入(開胸アプローチ)
 8. 7  PVループの取得(開胸アプローチ)
 8. 8  頸動脈アプローチの手技
 8. 9  高張食塩水キャリブレーション
 8. 10 心拍出量の測定
 8. 11 安楽死・サンプル採取
 8. 12 応用的な手技
  (1) 静注薬の持続注入
  (2) 右室へのPVカテーテルの挿入
9.解 析
10.まとめ

第3節 小動物(マウス・ラット)右心系カテーテル <森内健史:国立循環器病研究センター>
1.はじめに
2.右心系圧測定に用いるカテーテル
 2. 1  右心系カテーテル手技の詳細
 2. 2  内頸静脈穿刺による右心カテーテル
 2. 3  右室自由壁穿刺による右心系カテーテル
 2. 4  右心系圧測定で得られる所見

第4節 マウス肥大型心筋症(遺伝子改変) <脊古裕太/加藤貴雄:京都大学>
1.はじめに
2.遺伝子改変肥大型心筋症マウスの作製
 2. 1  トランスジェニックマウス
 2. 2  相同組換えによる遺伝子改変マウス(ノックアウトマウス,ノックインマウス)
3.おわりに

第5節 TACモデル(マウス) <辻 修平:日本赤十字社和歌山医療センター>
1.はじめに
2.作製方法
3.評価方法
 3. 1  超音波検査での評価
 3. 2  サクリファイス
 3. 3  組織学的評価
4.まとめ

第6節 拡張型心筋症マウス(遺伝子改変を含む) <柴 昌行/加藤貴雄:京都大学>
1.はじめに
2.遺伝子変異
3.遺伝子改変
 3. 1  トランスジェニックマウス(Tgマウス)
  (1) 受精卵採取
  (2) 遺伝子導入,受精卵移植
 3. 2  ノックアウトマウス(Conventional KOマウス)
  (1) ES細胞採取,ターゲティングベクター導入
  (2) クローニング,相同組換えES細胞の移植
 3. 3  ノックインマウス(KIマウス)
  (1) ターゲティングベクター導入
  (2) クローニング,選択マーカー遺伝子の除去
 
第7節 心筋症ハムスター <阪本英二:大阪人間科学大学>
1.はじめに
2.心筋症ハムスターの種類と特徴
3.心筋症ハムスターの原因遺伝子と発症機構
4.心筋症ハムスターを用いた最近の病態生理研究
5.心筋症ハムスターを用いた最近の治療法開発研究
6.まとめと今後の展望

第8節 容量負荷による拡張型心不全ラットモデル <武輪能明:旭川医科大学>
1.はじめに
2.作製方法
3.評価方法
 3. 1  経時的変化
 3. 2  終了後(心不全確立後)
4.おわりに

第9節 高血圧性心疾患モデル <岩永善高:国立循環器病研究センター>
1.高血圧性心疾患とは
2.高血圧自然発症ラット
 2. 1  高血圧自然発症ラット(Spontaneously Hypertensive Rat:SHR)
 2. 2  自然発症高血圧心不全ラット(Spontaneously Hypertensive(Heart .Failure Rat:SHHF)
 2. 3  脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(Spontaneously Hypertensive Stroke Prone Rat:SHRSP)
3.ダール食塩感受性(Dahl salt-sensitive:DS)ラット
4.Ren2トランスジェニックラット(TGR(mRen2)27)
5.DOCA(Deoxycorticosterone acetate)塩負荷モデル
6.アンジオテンシンII負荷モデル
7.L-NAME(Nω-nitro-L-arginine methyl ester)負荷モデル
 
第10節 薬剤誘発性心不全モデル <門脇 裕/赤澤 宏:東京大学>
1.はじめに
2.薬剤誘発性心不全モデルの概要
 2. 1  ドキソルビシン
  (1) モデル動物作製例
  (2) 特 徴
  (3) 注意点
 2. 2  アンジオテンシンII
  モデル動物作製例
 2. 3  イソプロテレノール
  モデル動物作製例
 2. 4  モノクロタリン
  モデル動物作製例
 2. 5  ホモシステイン
  モデル動物作製例
 2. 6  アルコール
  モデル動物作製例
3.小動物か大動物か
4.おわりに
 
第11節 放射線の循環器疾患への影響 <高橋規郎:放射線影響研究所顧問>
はじめに
1.研究のスキーム
 1. 1  検証した項目
 1. 2  使用した系統
 1. 3  実験条件
2.放射線と血圧値および体重との相関
 2. 1  統計解析
 2. 2  血圧値に及ぼす放射線の影響
 2. 3  体重に及ぼす放射線の影響
3.脳卒中発症時期に及ぼす放射線の影響
 3. 1  線の脳卒中発症時期に及ぼす影響の統計解析
 3. 2  急照射の場合
 3. 3  緩照射の場合
4.照射したラットで認められた種々の変異
 4. 1  肝臓に及ぼす影響
 4. 2  血液バイオマーカーの変化
 4. 3  サイトカイン
 4. 4  メタボローム
まとめ

第12節 頻拍誘発心不全モデル <奥田真一/矢野雅文:山口大学>
1.頻拍誘発心不全モデルの歴史
2.頻拍誘発心不全モデルの作製の実際
3.モデルにおける心機能
4.モデルの液性因子
5.モデルにおけるCa2+ハンドリング
6.まとめ
 
第13節 HFpEFモデル <進藤智彦:東北大学>
はじめに
1.げっ歯類のHFpEFモデル
 1. 1  高血圧モデルと大動脈縮窄モデル
  (1) Dahl食塩感受性(Dahl/SS)ラット
  (2) 酢酸デオキシコルチコステロン(DOCA)誘発性高血圧ラット/マウス
  (3) 弓部大動脈縮窄(TAC)マウス
  (4) アンジオテンシンII慢性刺激ラット/マウス
  (5) 自然発症高血圧ラット(SHR)
 1. 2  慢性腎不全モデル
 1. 3  糖尿病と肥満モデル
 1. 4  心代謝異常モデル
 1. 5  老化モデル
 1. 6  “Two-hit”theoryモデル
2.HFpEFの大型動物モデル
 2. 1  大動脈縮窄モデル
 2. 2  腎臓のラッピング(Renal wrapping)
 2. 3  肥満,メタボリックシンドローム,糖尿病の動物モデル
 2. 4  老化モデル
おわりに
 
第14節 容量負荷心不全モデル:僧帽弁閉鎖不全症ブタモデル <渡邉 真:京都大学>
1.はじめに
2.僧帽弁閉鎖不全症モデル作製法:Swine Model of Mitral Regurgitation Induced Heart Failure
 2. 1  準 備
 2. 2  順行性アプローチ(Antegrade approach)
 2. 3  順行性アプローチ注意点
 2. 4  逆行性アプローチ(Retrograde Approach)
 2. 5  逆行性アプローチ注意点
 2. 6  全般的な注意点
 2. 7  Mitral Regurgitation(MR)のエンドポイント
3.おわりに
 
第15節 心筋炎モデル(自己免疫性,ウイルス性) <佐治 龍/竹内一郎:横浜市立大学>
はじめに
1.CVB3単独投与モデルマウス
 1. 1  概 要
 1. 2  モデル作製の一例とフェノタイプ
 1. 3  モデルの妥当性と限界
2.ハイブリットCVB3投与モデルマウス
 2. 1  概 要
 2. 2  モデル作製の一例とフェノタイプ
 2. 3  モデルの妥当性と限界
3.自己免疫性心筋炎モデルマウス
 3. 1  概 要
 3. 2  モデル作製の一例とフェノタイプ
 3. 3  モデルの妥当性と限界
4.巨細胞性心筋炎モデルラット
 4. 1  概 要
 4. 2  モデル作製の一例とフェノタイプ
 4. 3  モデルの妥当性と限界
おわりに

第16節 ヤギ:Fontan循環モデル <山田昭博:東北大学>
1.Fontan(フォンタン)手術
2.Fontan循環モデル動物実験手法
 2. 1  実験動物
 2. 2  補助人工心臓の準備
 2. 3  実験機材の準備
3.実験動物モデル作製方法
 3. 1  鎮静・麻酔導入
 3. 2  手 術
4.本手法の限界と発展
 

第2章 機械的補助循環

第1節 重症心不全に対する再生医療 <宮川 繁/澤 芳樹:大阪大学>
1.要 約
2.細胞治療の潮流
3.細胞シートの基礎研究
4.筋芽細胞シート法の臨床応用
5.iPS細胞由来心筋細胞シートの非臨床研究 

第2節 イヌ:Impellaモデル 
         <伊藤朋晃:小倉記念病院/飯田 充:心臓血管研究所/朔 啓太:国立循環器病研究センター>
1.補助循環用ポンプカテーテルImpellaとは
2.Impellaの有効性メカニズム
3.イヌ・Impellaモデル
 3. 1  ヒトにおけるImpellaの挿入方法
 3. 2  イヌによるImpella実験
  (1) イヌの種類・サイズ
  (2) 麻 酔
  (3) Impellaカテーテルの挿入
  (4) Impellaカテーテルにおける工夫
  (5) ビーグル犬を用いたImpella実験
 3. 3  他の動物へのImpella留置とその注意点
4.おわりに
 
第3節 ラット:人工心肺 <川東正英:京都大学/升本英利:理化学研究所>
1.はじめに
2.人工心肺の動物モデル
3.ラット人工心肺モデルの実際(京都大学心臓血管外科モデル)
 3. 1  人工心肺回路の準備
  (1) 人工心肺回路の設定
  (2) 人工心肺回路のプライミング
 3. 2  人工心肺前の手順
  (1) 麻酔および動物の設定
  (2) カニュレーション
 3. 3  人工心肺中の手順
 3. 4  人工心肺後の手順
4.ラット人工心肺モデルで解明される病態
5.本モデルの技術的な注意点
6.結 論
 
第4節 ヤギ:補助人工心臓  <井上雄介:旭川医科大学>
1.ヤギを用いた補助人工心臓評価モデル
2.事前準備
 2. 1  ヤ ギ
 2. 2  検 査
 2. 3  自己血輸血
3.モデル作製方法
 3. 1  術前準備
 3. 2  麻 酔
 3. 3  ライン
 3. 4  手 術
  (1) 不潔野操作
  (2) 清潔野・デザイン
  (3) 開 胸
  (4) 大動脈操作・送血管装着
  (5) 心尖部操作・脱血管装着
  (6) ポンプ接続・駆動
  (7) 閉 胸
 3. 5  術後管理
4.実験終了後の処置

第5節 ヤギ:ECMO  <深谷 碧:東北文化学園大学>
1.ECMO
2.ヤギを用いたECMO循環モデル
 2. 1  実験動物
 2. 2  実 験
  (1) ECMO回路の準備
  (2) カニューレの準備
  (3) 鎮静・麻酔導入
  (4) カニューレーション
  (5) ECMO導入
3.ECMO管理
 (1) 循環の維持
 (2) 抗凝固
 (3) 溶 血
 (4) ECMO作動状況
 (5) 人工肺の状態
 (6) 血液ガス分析
 (7) ECMO回路の状態
 (8) モニタリング
 (9) バックアップ

第6節 フォンウィルブランド因子マルチマー解析法  <山下美保子/道満剛之/堀内久徳:東北大学>
1.はじめに
2.VWFマルチマー解析法の実際
 2. 1  機器および器具等
 2. 2  試薬・緩衝液等
 2. 3  参考スケジュール
 2. 4  血漿採取
 2. 5  サンプル調製
 2. 6  アプライ量の決定
 2. 7  SDS-1.0%アガロースゲルの作製
 2. 8  電気泳動(垂直型2連スラブ電気泳動槽)
 2. 9  PVDFメンブレンの親水処理と転写
  (1) セミドライ式ブロッティング
  (2) タンク式ブロッティング
 2. 10  ブロッキング
 2. 11  HRP標識抗ヒトVWF抗体の付加
 2. 12  スキムミルク等の洗浄
 2. 13  化学発光試薬の付加
 2. 14  化学発光の画像化
 2. 15  画像解析ソフトウェアで定量化
 2. 16  採用値の検討
 2. 17  重症度の検討


第3章 冠動脈・血管疾患

第1節 マウス・ラット心筋梗塞モデル  <尾野 亘:京都大学>
はじめに
1.マウス
 1. 1  新生仔マウス
 1. 2  成体マウス
2.ラット
 
第2節 カテーテルを用いた心筋梗塞ブタモデル  <渡邉 真:京都大学>
1.はじめに
2.心筋梗塞モデル作製法(Ischemic-Reperfusion modelおよびTransmural Infarction model)
 2. 1  準 備
 2. 2  心筋梗塞作製
3.おわりに
 
第3節 ブタステント・冠攣縮モデル  <西宮健介/松本泰治/安田 聡/下川宏明:東北大学>
はじめに
1.冠攣縮の病態解明の臨床的意義
2.ブタ冠攣縮モデル
3.ブタステント・冠攣縮モデルの開発と作製手順
 3. 1  動物種
 3. 2  ステント留置
 3. 3  冠血管反応性の評価(In Vivo)
 3. 4  組織学的評価(Ex vivo)
4.ブタステント・冠攣縮モデルを用いた研究成果
 4. 1  DES留置後冠動脈過収縮反応におけるRho-kinase活性化の役割
 4. 2  Nifedipineを用いたDES留置後冠動脈過収縮反応の予防法
 4. 3  生体吸収性ポリマーDESによる冠動過収縮反応の抑制効果
 4. 4  自律神経とリンパ管に注目したDES留置後冠動脈過収縮反応の治療法開発
 4. 5  DES留置後の外膜・血管周囲脂肪組織の炎症性変化の生体内画像化手法の開発
結 語
 
第4節 粥状動脈硬化プラーク破綻モデル  <香月俊輔/的場哲哉/古賀純一郎/江頭健輔/筒井裕之:九州大学>
1.はじめに
2.ApoE欠損マウス腕頭動脈における粥状硬化病変
3.粥状動脈硬化プラーク破綻モデルの作製
4.ヒト冠動脈のプラーク破綻とマウス腕頭動脈のプラーク破綻モデルの比較
5.プラーク破綻モデルを用いた治療研究
6.おわりに

第5節 生体内顕微鏡(マウス大腿動脈)  <大坂瑞子/吉田雅幸:東京医科歯科大学>
1.はじめに
2.生体内蛍光顕微鏡システム(Intravital microscopy:IVM)の概要
 2. 1  準 備
 2. 2  呼吸管理
 2. 3  体温管理
 2. 4  循環白血球の蛍光標識
 2. 5  白血球接着の観察と定量
3.IVMによる研究成果
 3. 1  ワイヤー傷害モデルにおける白血球接着の観察
 3. 2  酸化ストレスによる白血球接着の観察
 3. 3  アポリポプロテインE欠損マウスにおける白血球接
 3. 4  高脂肪食摂取による白血球接着
4.おわりに
 
第6節 マウス大動脈瘤モデル  <吉村耕一:山口大学/青木浩樹:久留米大学>
はじめに
1.塩化カルシウム刺激によるマウス腹部大動脈瘤モデルの作製法
 1. 1  モデルの特徴
 1. 2  準備するもの
 1. 3  術前準備と麻酔
 1. 4  手術方法
 1. 5  術後管理
 1. 6  モデル利用の注意点等
2.アンジオテンシンII負荷による高脂血症マウスの腹部大動脈瘤モデル作製法
 2. 1  モデルの特徴
 2. 2  準備するもの
 2. 3  術前準備
 2. 4  麻酔と手術の方法
 2. 5  術後管理
 2. 6  モデル利用の注意点等
3.マウス腹部大動脈瘤モデルの解析法
 3. 1  超音波検査
 3. 2  血圧測定
 3. 3  組織摘出と瘤径測定
 3. 4  組織学的評価
 3. 5  その他
おわりに

第7節 マウス大動脈解離モデル  <西田憲史/中尾英智/橋本洋平/眞島涼平/伊東壮平/青木浩樹:久留米大学>
はじめに
1.大動脈解離のマウスモデル
2.準備するもの
 2. 1  浸透圧ポンプの準備
 2. 2  浸透圧ポンプ埋め込み
 2. 3  大動脈摘出
3.大動脈解離モデルの作製
 3. 1  浸透圧ポンプの準備
  (1) アンジオテンシンII溶液の調製
  (2) 浸透圧ポンプのロット情報シートの記載に基づいて溶解液容量を算出する
  (3) BAPN溶液の調製
  (4) アンジオテンシンII溶液およびBAPN溶液の浸透圧ポンプへの充填
  (5) ポンプの前処理(短期間投与の場合)
 3. 2  浸透圧ポンプ埋め込み
 3. 3  観察期間
4.大動脈の摘出
 4. 1  大動脈摘出の準備
 4. 2  大動脈摘出とクリーニング
 4. 3  組織使用例
5.大動脈の解析
 5. 1  形態解析
 5. 2  分子解析
 5. 3  物理的特性の解析
おわりに

第8節 ヤギ:大動脈解離モデル  <白石泰之:東北大学>
1.はじめに
2.大動脈解離実験モデル
 2. 1  薬物導入による中膜形成阻害による解離モデル
 2. 2  カテーテル挿入による内膜裂孔作製モデル
 2. 3  内膜剥離血管吻合モデル
 2. 4  外膜アプローチによる中膜剥離モデル
3.モデル動物の非臨床評価における外挿性

第9節 下肢虚血モデル  <清水優樹/都築一仁/室原豊明:名古屋大学>
1.はじめに
2.マウス下肢虚血モデル
 2. 1  マウス下肢虚血モデルの作製法
  (1) モデルの特徴
  (2) 準備するもの(手術道具 例)
  (3) 術前準備と麻酔
  (4) 手術方法
  (5) 術後管理
 2. 2  下肢虚血モデルの解析法
  (1) レーザードップラー検査(皮膚血流測定)
  (2) 組織学的評価(免疫染色と血管密度測定)
  (3) その他
3.中・大動物での虚血下肢モデル
 3. 1 ウサギ下肢虚血モデル
  (1) ウサギ下肢虚血モデルの作製法
  (2) レーザードップラー検査(皮膚血流測定)
  (3) 血管造影による側副血行路の評価
  (4) Cuff blood pressure(CBP)
  (5) 組織学的評価(血管密度測定)
 3. 2  ブタ下肢虚血モデルの作製法とその利用

第10節 バルーン傷害モデル・カフモデル等  <田中君枝:順天堂大学/佐田政隆:徳島大学>
1.はじめに
2.マウスを用いたワイヤー傷害モデル
3.カフ傷害モデル
4.手技により形成される血管病変
5.おわりに

第11節 血管新生療法  <池田宏二:京都府立医科大学>
1.増殖因子投与による血管新生療法
2.細胞移植による血管新生療法
 2. 1  血管内皮前駆細胞(EPC)
 2. 2  骨髄単核球
 2. 3  脂肪由来間葉系幹細胞
3.最後に

第12節 血管新生動物モデル  <鈴木康弘/佐藤靖史:東北大学>
1.概 要
2.マトリゲル皮下注入法(Matrigel plug assay)
3.ニワトリ漿尿膜法(CAM法:Chicken chorioallantoic membrane assay)
4.マウス角膜アッセイ(Mouse cornea pocket assay)
5.背部皮下移植法(DAS法:Dorsal air sac assay)
6.ゼブラフィッシュを用いた血管新生評価モデル
7.疾患モデルにおける血管新生の評価方法
8.おわりに

第13節 大動脈疾患をきたす遺伝子改変動物  <中邨智之:関西医科大学>
1.動脈硬化
 1. 1  粥状硬化
 1. 2  動脈石灰化
  (1) Matrix Gla protein欠損マウス(Mgp-/-マウス)
  (2) Klotho(α-Klotho)欠損マウス
  (3) FGF23欠損マウス(Fgf23-/-マウス)
  (4) Osteoprotegerin欠損マウス(Opg-/-マウス)
  (5) ABCC6欠損マウス(Abcc-/-マウス)
 1. 3  中膜の硬化
  (1) Fibulin-5(別名DANCE)欠損マウス(Fbln5-/-マウス)
  (2) 平滑筋特異的Fibulin-4欠損マウス(Efemp2(Fbln4)flox/flox,Sm22-Cre(+)マウス)
  (3) LTBP-4s欠損マウス(Ltbp4s-/-マウス)
2.大動脈瘤
 2. 1  腹部大動脈瘤
  (1) Apo E欠損マウス(またはLDL受容体欠損マウス)+アンジオテンシンII
  (2) Apo E/eNOS両欠損マウス(Apoe-/-eNOS-/-マウス)
  (3) EP4トランスジェニックマウス(Sm22?EP4 Tgマウス)
 2. 2  胸部大動脈瘤
  (1) Blotchyマウス(ATP7a欠損マウス)
  (2) 平滑筋特異的Fibulin-4欠損マウス(Fbln4 flox/null,Sm22-Cre(+)マウス)
 2. 3  Marfan症候群
  Fibrillin-1変異マウス


第4章 不整脈

第1節 心房細動モデル  <田中秀央:京都府立医科大学>
1.はじめに
2.心房細動概観
3.発生機序
4.動物モデル研究の変遷
5.ラット・マウスの心房細動モデル
 5. 1  ラット摘出灌流心の心房細動誘発法と蛍光イメージング法
 5. 2  マウス生体位心の電気生理学的測定と心房細動の誘発
6.モデル動物を用いた心房細動研究の展望
 
第2節 遺伝子改変マウス(不整脈)  <奥田真一:山口県立総合医療センター/矢野雅文:山口大学>
1.背 景
2.遺伝子改変マウスの種類とその作製
3.遺伝子改変マウスの種類と改変部位
4.遺伝子改変マウスを用いた不整脈実験法
 4. 1  心電図(ECG)
 4. 2  電気生理学検査(Electrophysiology:EPS)
 4, 3  Optical Mapping
5.最後に

第3節 RyR2遺伝子変異によるCPVTモデルマウス  <奥田真一:山口県立総合医療センター/矢野雅文:山口大学>
1.カテコラミン誘発性多形性心室頻拍
 (Catecholaminergic Polymorphic Ventricular Tachycardia:CPVT)
2.心筋型リアノジン受容体(RyR2)
3.RyR2遺伝子変異マウス
 3. 1  RyR2遺伝子変異によるCPVTモデルマウス
 3. 2  RyR2チャネル機能修飾をきたすRyR2点突然変異の評価を目的としたRyR2遺伝子変異マウス
4.RyR2遺伝子変異によるCPVTモデルマウスを用いた実験法
 4. 1  安静時および薬物負荷心電図,長時間心電図
 4. 2  運動負荷心電図
 4. 3  Optical Mapping
 
第4節 Laminopathyモデル  <牧山 武/烏日揚海伊敏/黄 海:京都大学>
1.はじめに
2.Laminopathyとは
3.laminopathy動物モデル
 3. 1  Lmnaノックアウトモデル
 3. 2  laminopathy心筋症,筋ジストロフィーモデル
 3. 3  Hutchinson-Gilford Progeria症候群(HGPS)モデル
 3. 4  lamin A only,lamin C onlyモデル
4.Laminopathyラットモデル(自験例)
5,Laminopathy研究に関する課題と今後の展望

第5節 ブルガダ症候群モデルマウス  <清水昭男/扇田久和:滋賀医科大学>
1.ブルガダ症候群の概略
2.Scn5aヘテロノックアウトマウス
3.Scn5a-1798insDヘテロ変異マウス
4.Sema3aノックアウトマウス
5.Tmem168 R539Qヘテロノックインマウス
6.おわりに

第6節 薬物誘発性torsade de pointes不整脈検出モデル  <杉山 篤/高原 章:東邦大学>
1.はじめに
2.薬物誘発性torsade de pointesの発生機序
 2. 1  薬物の心筋への分布
 2. 2  心室再分極予備力の減少
 2. 3  早期再分極時間の延長
 2. 4  後期再分極時間の延長
3.In vitro薬物誘発性TdP不整脈検出モデル
 3. 1  CiPA in silicoモデル
 3. 2  iPS細胞由来心筋細胞シートモデル
 3. 3  ランゲンドルフ灌流心モデル
 3. 4  動脈灌流ウエッジ標本
 3. 5  血液灌流心室筋標本
4.In vivo薬物誘発性TdP不整脈検出モデル
 4. 1  慢性房室ブロックモデル
  (1) イヌモデル
  (2) サルモデル
  (3) ウサギモデル
  (4) ブタモデル
 4. 2  急性房室ブロックウサギモデル
 4. 3  カールソンモデル
 4. 4  遺伝子改変ウサギモデル
5.終わりに


第5章 肺循環・右心不全

第1節 肺動脈性肺高血圧症(Sugen5416/Hypoxia/Normoxiaモデル)  <阿部弘太郎:九州大学>
1.はじめに
2.モデルの作製方法
3.おわりに
 
第2節 肺高血圧(モノクロタリン,エラスターゼモデル)  <宮内 卓:筑波大学>
1.はじめに
2.モノクロタリンによる肺高血圧モデルの作製法
 2. 1  モノクロタリンと肺高血圧
 2. 2  準備するもの
  (1) 試薬
  (2) モノクロタリンの調製
  (3) その他
 2. 3  プロトコール
3.エラスターゼによる肺高血圧モデルの作製法
 3. 1  エラスターゼと肺高血圧
 3. 2  準備するもの
  (1) 試 薬
  (2) エラスターゼの調製
  (3) その他
 3. 3  プロトコール
4.おわりに
 
第3節 右心不全モデル  <池田尚平:国際福祉医療大学>
1.はじめに
2.右心系の特徴
3.右心不全について
4.肺動脈縮窄モデル
5.作製方法
6.肺動脈縮窄の評価
7.最後に
 
第4節 肺微小循環観察モデル  <田淵 新:枚方共済病院>
はじめに
1.マウス肺微小循環−生体顕微鏡観察モデル
 1. 1  生体顕微鏡
 1. 2  マウス肺生体顕微鏡
2.我々のモデルの特徴
 2. 1  生理的
 2. 2  アクセスが容易
 2. 3  手技が比較的容易
3.マウス肺,生体顕微鏡観察モデルの作製
 3. 1  必要機材例
 3. 2  マウス肺生体顕微鏡手順
  (1) マウスの麻酔
  (2) 剃 毛
  (3) マウスの固定
  (4) 頸部手術
  (5) 頸部切開
  (6) カテーテル留置
  (7) 気管切開および挿管
  (8) 胸部手術(観察窓作製)
  (9) 人工換気と麻酔薬持続投与の開始
  (10) 皮膚と筋層の離断
  (11) 体位の変換と離断した筋の反転
  (12) 観察窓の作製−肺の虚脱まで
  (13) 観察窓の作製−胸壁の切除
  (14) 観察窓の作製−観察窓の閉鎖
  (15) 体位の調整−観察窓を水平にする
  (16) 肺表面の観察
4.Tips
 4. 1  出 血
 4. 2  肺損傷
 4. 3  肺再膨張
 4. 4  観察窓に対する肺の位置決め
 4. 5  循環動態不良
5.マウス肺微小循環観察モデルを使った画像例
 データ処理
6.トラブルシューティング
 6. 1  マウスが突然死する,血行動態が保てない
 6. 2  視野の揺れが激しく,得られる画像の質が低い
 6. 3  画像の質が悪い(コントラストが低い)
 6. 4  肺の状態が悪い(点上に赤く変色,interstitial edemaが強いなど)
 6. 5  肺が再膨張しない
7.トリビア
結びに

第5節 NETs  <和氣秀徳:近畿大学/西堀正洋:岡山大学>
1.概 論
2.NETs研究法
 2. 1  In vivo血管内好中球・血小板動態,NETs形成観察
  (1) In vivoイメージングシステムの構築
  (2) Cecal ligation puncture(CLP)敗血症モデルマウス,LPS誘発内毒素症モデルマウスの準備
  (3) マウス生体内好中球・血小板動態,NETs形成の観察
 2. 2  肺組織血管内の NETs形成・immunothrombosis 検出
 2. 3  単離ヒト好中球および好中球様分化HL60,NB4細胞株を用いたNETs誘導・観察
  (1) ヒト好中球の準備
  (2) 好中球様分化HL60,NB4の準備
3.臨床疾患病態とNETs
 3. 1  自己免疫疾患とNETs
 3. 2  動脈硬化症とNETs
 3. 3  血栓症とNETs
 3. 4  COVID-19とNETs


第6章 血栓・止血の動物モデル

第1節 血液による血小板機能の評価法  <芥田敬吾/柏木浩和/冨山佳昭:大阪大学>
1.はじめに
2.血小板血栓形成のメカニズム
3.血小板機能検査
4.マウス尾の出血時間の評価
5.マウスからの採血法と血小板数測定
6.血小板凝集能検査
7.FCMを用いた血小板活性化マーカー測定
8.フローチャンバーを用いた血小板機能検査
9.おわりに

第2節 血小板の機能の種差とその克服  <林 秀樹/峰野くるみ/周藤俊樹:大塚製薬梶
はじめに
1.動物種による形態と機能の比較
 1. 1  血小板の形態と機能
 1. 2  血小板凝集
 1. 3  血小板活性化
 1. 4  出血時間
2.実験動物の血小板凝集測定法15)
 2. 1  採血方法
  (1) 抗凝固剤
  (2) シリンジ・針
  (3) 採血部位
  (4) 採血時の血液凝固
 2. 2  血小板凝集測定・比濁透過光法
3.血小板種差の克服に向けた展開〜ヒト化モデルの開発〜
 3. 1  血栓関連因子のヒト化を利用した血栓モデル
 3. 2  ヒト血球細胞の再構築を利用したマウスモデル
おわりに

第3節 塩化鉄傷害血栓モデル  <林 秀樹/多賀亮介/周藤俊樹:大塚製薬梶
はじめに
1.疾患モデルの作製法の目的と概要
2.臨床的意義と有用性
3.具体的な実験手技・方法
 3. 1  実験動物
 3. 2  必要な実験器具・試薬
 3. 3  実験手技
 3. 4  測定項目
4.手技や測定法の注意するポイント
5.疾患モデルの特徴,限界,欠点
6.塩化鉄傷害血栓モデルの反応機序に関する最近の知見
7.塩化鉄傷害血栓モデルを用いた最近の事例紹介〜腸内細菌と血栓の関連を例として〜
おわりに

第4節 ウサギ反復障害血栓モデル  <山下 篤/魏 峻洸/浅田祐士郎:宮崎大学>
1.はじめに
2.臨床的意義
3.血栓モデル作製手技
4.血栓の評価方法
5.モデルの特徴・限界など

第5節 深部静脈血栓モデル  <山下 篤/魏 峻洸/浅田祐士郎:宮崎大学>
1.はじめに
2.深部静脈血栓の病理
3.家兎血栓モデル作製手技
4.血栓の評価方法
5.本モデルの特徴・限界など
6.マウスを用いた静脈血栓モデルとそれぞれの特徴

第6節 血液凝固系障害モデル(血友病モデル・VWDモデル)  <辰巳公平:奈良県立医科大学>
1.はじめに
2.血友病Aイヌモデル
3.血友病Aヒツジモデル
4.血友病Aブタモデル
5.血友病Aラットモデル
6.血友病Aマウスモデル
7.後天性血友病Aサルモデル
8.血友病Bイヌモデル
9.血友病Bマウスモデル
10.VWD動物モデル
 10. 1  VWDイヌモデル
 10. 2  VWDブタモデル
 10. 3  VWDマウスモデル
11.さいごに
 
第7節 血液凝固第XIII因子欠損マウス  <一瀬白帝:山形大学>
1.はじめに:凝固第XIII/13因子(F13)とは
2.F13欠損症の症状
 2. 1  先天性F13-Aサブユニット(F13-A)欠損症
 2. 2  先天性F13-Bサブユニット(F13-B)欠損症
 2. 3  後天性F13欠乏症
3.F13ノックアウト(KO)マウスの作製
 3. 1  F13-A KOマウス(ドイツのグループ)
  (1) 方 法
  (2) 結 果
 3. 2  F13-A KOマウス(日米のグループ)
  (1) 方 法
  (2) 結 果
 3. 3  F13-A flox化マウス(英国のグループ)
  (1) 方 法
  (2) 結 果
 3. 4  F13-B KOマウス(日本のグループ)
  (1) 方 法
  (2) 結 果
4.F13 KOマウスで得られた知見
 4. 1  F13-A KOマウス
  (1) 止血・血栓
  (2) 自然(初期)免疫と炎症
  (3) 組織修復
  (4) その他
 4. 2  F13-B KOマウス
 4. 3  Floxedマウスと血漿F13-Aの源
5.  KOマウスとヒト先天性欠損症
  5. 1  F13 KOマウスとヒト先天性F13欠損症の所見の比較
  5. 2  TGファミリーメンバー間の相互補完(補正)
6.おわりに
 
第8節 血栓抑制因子の遺伝子改変マウス  
                 <宮田敏行:国立循環器病研究センター/坂野史明:日本女子大学/柳本広二:日本BDNF研究所>
1.はじめに
2.ADAMTS13遺伝子欠損マウスとC末端ドメイン欠損短鎖ADAMTS13マウス
  2. 1  ADAMTS13と血栓性血小板減少性紫斑病
  2. 2  ADAMTS13遺伝子欠損マウス
    (1) Adamts13欠損マウスの表現型
    (2) ずり応力下血小板血栓形成能
    (3) コラーゲン−エピネフリンによるin vivo血小板血栓モデル
    (4) 脳虚血再灌流モデル:栓糸挿入・脳動脈閉塞モデル
    (5) 心筋梗塞モデル
  2. 3  C末端4ドメイン欠損短鎖ADAMTS13マウス
    (1) ずり応力下血小板血栓形成能
    (2) in vivo塩化鉄内皮傷害モデル
3.プロテインS遺伝子欠損マウスとプロテインS-p.Lys196Glu変異マウス
  3. 1  凝固制御因子プロテインSおよび血栓性プロテインS-p.Lys196Glu変異
  3. 2  プロテインS遺伝子欠損マウスとプロテインS-p.Lys196Gluマウス
    (1) プロテインS欠損マウスおよびプロテイン S-p.Lys196Glu 変異マウスの作製
    (2) マウス血漿プロテインS活性および抗原量の測定
    (3) 静脈血栓モデル:電気分解を用いた下大静脈血栓モデル,Electrolytic inferior vena cava model(EIM)
    (4) 肺塞栓モデル:組織因子惹起および長鎖無機ポリリン酸惹起肺塞栓モデル
    (5) 局所脳虚血再灌流モデル:三血管閉塞法

第9節 血栓形成・溶解過程のイメージング解析  <浦野哲盟/本蔵直樹/佐野秀人/鈴木優子:浜松医科大学>
はじめに
1.光工学と蛍光タンパクの遺伝子工学の進歩
2.共焦点顕微鏡による血小板・凝固系活性化,線溶系の分子動態の可視化
  2. 1  生体内リアルタイムイメージング
  (1) 血栓形成過程(血小板活性化・フィブリン形成)
  (2) 血栓溶解過程
  (3) 機能分子遺伝子欠損GFP発現マウスの有用性
 2. 2  Ex vivoリアルタイムイメージング
  (1) フィブリン形成と血小板活性化
  (2) フィブリン溶解
おわりに

第10節 CLEC-2遺伝子欠損マウス  <井上克枝/築地長治:山梨大学>
1.CLEC-2とは
 1. 1  CLEC-2の同定と発現
 1. 2  CLEC-2のチロシンキナーゼ依存性信号伝達系
 1. 3  CLEC-2の生体内リガンド
2.CLEC-2欠損マウスの表現型:リンパ管と血管の発生異常
 2. 1  リンパ管と血管の分離不全
 2. 2  脳血管発生異常
3.CLEC-2欠損マウスの表現型:肺形成不全
 3. 1  出生直後に死亡
 3. 2  CLEC-2 nullマウス肺の表現型
 3. 3  CLEC-2 cKOは出生直後に死亡しない理由
 3. 4  PDPNとの結合が必要なのか?
 3. 5  CLEC-2/PDPNの結合で生じる血小板活性化が必要なのか?
4.CLEC-2欠損マウスの表現型:様々な血管統合性の破綻
 4. 1  リンパ節の高内皮静脈の統合性破綻
 4. 2  炎症時の毛細血管の統合性破綻
5.CLEC-2欠損マウスの表現型:流血中での血栓の安定化
6.終わりに

第11節 DICモデル  <長屋聡美/森下英理子:金沢大学>
1.はじめに
2.DIC動物モデルの作製
 2. 1  動物モデルにおけるDIC誘発物質の種類
 2. 2  TF投与によるDICの誘発
 2. 3  LPS投与によるDICの誘発
 2. 4  TF誘発DICモデルとLPS誘発DICモデルの作製手技
3.TF誘発DICモデルとLPS誘発DICモデルの病態の違い
 3. 1  血小板数,フィブリノゲン,TATの変動
 3. 2  AT活性の変動
 3. 3  D-dimer,PAIの変動
 3. 4  臓器障害の比較
  (1) 血中クレアチニンおよびアラニンアミノトランスフェラーゼの変化
  (2) 腎糸球体のフィブリン沈着量の比較
 3. 5  死亡率
 3. 6  出血率とトラネキサム酸投与の効果
 3. 7  トラネキサム酸投与による臓器障害
 3. 8  LPS誘発DICモデルに対する低分子ヘパリンおよびトラネキサム酸投与の影響
4.DIC動物モデルを用いた最近の研究


第7章 その他

第1節 CRISPR-CAS9による遺伝子編集マウスを用いた心血管疾患研究
                                                      <西園啓文:金沢医科大学/魚崎英毅:自治医科大学>
1.背 景
2.CRISPR-CAS9とは
3.CRISPR-CAS9による遺伝子編集マウスの作製
 3. 1  ノックアウトマウス
 3. 2  点変異マウス,短い配列を挿入するノックインマウス
 3. 3  長い配列を挿入するノックインマウス
 3. 4  他の動物種でのCRISPR-CAS9による遺伝子改変
 3. 5  CRISPR-CAS9の問題点
 3. 6  国内でのゲノム編集動物作製の拠点
4.心血管疾患研究への応用
 4. 1  動物モデル
 4. 2  ヒト多能性幹細胞
 4. 3  CRISPR-CAS9を用いた治療モデル
5.将来展望

第2節 マクロファージの除去による循環器疾患研究  <真鍋一郎:千葉大学>
1.マクロファージ,単球,樹状細胞欠損マウス
 1. 1  op/opマウス
 1. 2  Csf1rノックアウトマウス
 1. 3  Ccr2ノックアウトマウス
 1. 4  Cx3cr1ノックアウトマウス
 1. 5  Nr4a1ノックアウトマウス
 1. 6  Cd163ノックアウトマウス
 1. 7  Flt3ノックアウトマウス
2.誘導型マクロファージ除去モデル
 2. 1  Mafiaトランスジェニックマウス
 2. 2  CD11b-DTR マウス
 2. 3  CD169-DTR
 2. 4  CD206-DTR
 2. 5  Cx3cr1特異的DTR
 2. 6  Ccr2DTR
 2. 7  CD11c-DTR,Zbtb46b-DTR
3.マクロファージ特異的Cre発現マウス
4.薬剤によるマクロファージ除去
 4. 1  クロドロン酸リポソーム(clodronate liposome)
 4. 2  CSF1受容体阻害剤
 4. 3  CCR2阻害剤

第3節 循環器疾患の病態解明および治療におけるワクチンの利用  <中神啓徳:大阪大学>
はじめに
1.老化細胞除去治療法
2.抗体産生誘導を主眼とする治療ワクチンの特徴
3.老化細胞除去ワクチンの試み
 
第4節 血管の高次構造の形成と好中球  <高倉伸幸:大阪大学>
1.はじめに
2.アンジオポエチンー1/Tie2による血管構造の安定化
3.Tie2-APJ系シグナルによる血管径の調節機構
4.アペリン/APJによる動静脈の併走性の誘導に好中球が関わる
5.動静脈の併走性による体温調節機構
6.おわりに

第5節 老化細胞の心血管疾患に対する影響  <酒井亮平/南野 徹:新潟大学>
1.はじめに
2.細胞老化と心血管疾患
 2. 1  細胞老化と分子メカニズム
 2. 2  高血圧・糖尿病による血管老化と血管機能低下
 2. 3  脂肪老化とインスリン抵抗性
 2. 4  心不全と細胞老化
3.老化細胞除去
 3. 1  老化細胞除去マウス
  (1) INK-ATTACマウス
  (2) p16-3MRマウス
  (3) ARF-DTRマウス
 3. 2  老化除去治療
  (1) ダサチニブとケルセチン併用(D+Q)療法
  (2) ABT263
  (3) CD153除去ワクチン
4.おわりに
 
第6節 循環器系を含む臓器間ネットワークの研究  <真鍋一郎:千葉大学>
1.臓器間・器官システム間ネットワークの構造と研究法
2.心臓−造血・免疫−血管の連関
3.心臓−免疫−がんの連関
4.心臓−脳−腎臓の連関
5.臓器間ネットワーク研究のツール

第7節 心血管疾患におけるiPS細胞の応用  <羽溪 健/吉田善紀:京都大学>
1.はじめに
2.iPS細胞由来心筋細胞の心臓移植による心不全治療
 2. 1  移植するiPS細胞由来心筋細胞の最適な時期
 2. 2  iPS細胞由来心筋細胞の治療効果と成熟化
 2. 3  iPS細胞由来心筋細胞の移植後の成熟化の詳細な評価
3.心疾患病態モデル
 3. 1  肥大型心筋症
 3. 2  拡張型心筋症
 3. 3  不整脈源性右室心筋症(ARVC)
 3. 4  Long QT症候群
 3. 5  化学療法誘発性心筋症
4.おわりに

第8節 COVID-19動物モデル  <本多政夫/村居和寿:金沢大学>
1.はじめに
2.COVID-19動物モデル
3.COVID-19マウスモデル
 3. 1  ウイルスベクターによるヒトACE2導入モデル
 3. 2  ヒトACE2遺伝子改変マウス
4.おわりに


・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・・〜・〜・〜・〜・〜・〜・


<下巻>内容目次

第 II 部 腎 臓
第1章 急性腎障害モデル

第1節 敗血症モデル  <中野大介:香川大学>
はじめに
1.盲腸結紮穿刺モデル
2.上行結腸ステントモデル
3.盲腸内容物播種モデル
4.フィブリン血餅モデル
5.リポポリサッカライド(LPS)モデル
6.直接投与モデル
 6. 1  Escherichia Coli感染
 6. 2  Leptospira感染(ワイル病)
 6. 3  マラリア
 6. 4  カンジダ
 6. 5  溶血性尿毒症症候群(HUS)
 6. 6  Clostridium perfringens
 6. 7  SARS-COV2
  (1) マウスモデル
  (2) シリアンハムスターモデル
  (3) フェレット
おわりに
 
第2節 虚血再灌流モデル(片腎,両腎,片腎摘)  <伊藤麻里江/南学正臣:東京大学>
1.はじめに
2.両腎虚血再灌流障害(bilateral IRI:bIRI)
 2. 1  利点と問題点
 2. 2  作製方法
  (1) 準 備
  (2) 腎動静脈脂肪剥離
  (3) 腎動静脈クランピング
  (4) 閉 創
 2. 3  注意点
  (1) マウス
  (2) 麻 酔
  (3) 温 度
  (4) クリップ
 2. 4  使用例
3.片腎虚血再灌流障害(unilateral IRI:uIRI)
 3. 1  利点と問題点
 3. 2  作製方法
 3. 3  使用例
4.片腎虚血再灌流障害+対側腎摘出(uIRI with contralateral nephrectomy:uIRIx)
 4. 1  利点と問題点
 4. 2  作製方法
  右腎摘出
 4. 3  使用例
 4. 4  参考:ラットの腹側アプローチによるuIRIx
  (1) 準 備
  (2) 腹部正中切開
  (3) 右腎摘出
  (4) 左腎動静脈クランピング
  (5) 閉 創
5.おわりに
 
第3節 毒物・薬物誘導型モデル  <南 聡/猪阪善隆:大阪大学>
1.はじめに
2.毒素・薬物誘導型腎障害モデルにおける一般的な注意点
3.シスプラチン腎症
 3. 1  シスプラチン腎症の特徴
 3. 2  シスプラチン腎症の機序
 3. 3  シスプラチン腎症の作製法
  (1) 急性腎障害モデル
  (2) 急性腎障害から慢性腎臓病への移行モデル
4.葉酸腎症
 4. 1  葉酸腎症の特徴
 4. 2  葉酸腎症の機序
 4. 3  葉酸腎症の作製法
5.アデニン腎症
 5. 1  アデニン腎症の特徴・機序
 5. 2  アデニン腎症モデルの作製
6.グリセロール腎症
 6. 1  グリセロール腎症の特徴・機序
 6. 2  グリセロール腎症の作製
7.アリストロキア酸腎症
 7. 1  アリストロキア酸腎症の特徴
 7. 2  アリストロキア酸腎症の機序
8.ゲンタマイシン腎症
 8. 1  ゲンタマイシン腎症の特徴と機序
 8. 2  ゲンタマイシン腎症の作製

第4節 遺伝子改変尿細管障害モデル  <山田 龍/佐藤有紀/柳田素子:京都大学>
Introduction
1.THP-HSV1-tkマウス
2.Six2Cre/+:iDTRマウス
3.Ndrg1CreERT2/+:iDTRマウス
まとめ


第2章 慢性腎臓病モデル

第1節 一側尿管結紮モデル  <林 大輝/坂井宣彦/和田隆志:金沢大学>
1.はじめに
2.実験手順
3.病変の形成機序
4.病理学的所見
5.線維化関連分子発現
6.さいごに
 
第2節 5/6腎摘モデル  <天野博明/岡田浩一:埼玉医科大学>
1.はじめに
2.病態と病理
3.作製法
 3. 1  腎部分切除による方法(以下,部分切除法と称す)
 3. 2  腎動脈結紮による方法(Ligation method)
4.注意点
 
第3節 原発性糸球体障害モデル 
 第1項 IgA腎症モデル <鈴木祐介/岩ア裕幸/二瓶義人:順天堂大学>
  1.はじめに
   2.IgA腎症の病態
   3.自然発症モデルマウス・遺伝子改変モデルマウス
    3. 1  ddY mouse
    3. 2  High-IgA strain of ddY mouse(HIGA)
    3. 3  grouped ddY(gddY) mouse
    3. 4  CD89 transgenic mouse
    3. 5  Human Bcl-2 transgenic mouse
    3. 6  Human BAFF transgenic mouse
    3. 7  Uteroglobin欠損モデル mouse
  4.外来抗原投与・薬剤誘導性 モデルマウス
   4. 1  Gluten感作モデル mouse
   4. 2  Vomitoxin暴露モデル mouse
   4. 3  Sendai-virus感染モデル mouse
  5.おわりに

 第2項 半月体形成腎炎モデル <河内 裕:新潟大学>
  はじめに
  1.抗糸球体基底膜抗体腎炎モデル
   <概 略>
   <作製法・誘導される病態>
    (1) 標準型モデル
    (2) 加速型モデル
    (3) マウスを用いたモデル
    (4) モノクローナル抗体を用いて誘導されるモデル
    (5) Active型(Steblay(ステブレ)型)モデル
   <果たしてきた役割>
    (1) 発症機序の解明
    (2) 病変誘導抗体の対応抗原の解析
  2.免疫複合体の糸球体沈着によって発症する腎炎モデル
   2. 1  BSA腎炎モデル
   <概略・作製法・誘導される病態>
   <果たしてきた役割>
   2. 2  Thy1腎炎モデル
   <概 略>
   <作製法,誘導される病態>
    (1) 一般的なモデル
    (2) 進行性のモデル
   <果たしてきた役割,モデルとしての問題点>
  3.抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil  cytoplasmic antibody:ANCA)関連腎炎モデル
   <概要・入手法>
   <誘導される病態・果たしてきた役割>

 第3項 ネフローゼモデル <牧野慎市/淺沼克彦:千葉大学>
  1.アドリアマイシン腎症
   1. 1  アドリアマイシ腎症とは
   1. 2  ラットを用いたモデル作製と特徴
   1. 3  マウスを用いたモデル作製と特徴
   1. 4  腎障害のメカニズム
   1. 5  有用性と短所
  2.ピューロマイシン腎症
   2. 1  ピューロマイシン腎症とは
   2. 2  ラットを用いたモデル作製と特徴
   2. 3  マウスを用いたモデル作製と特徴
   2. 4  腎障害のメカニズム
   2. 5  有用性と短所
  3.プロタミン硫酸還流モデル
   3. 1  プロタミン硫酸還流モデルとは
   3. 2  ラット・マウスを用いたモデル作製と特徴
  4.遺伝子改変によるネフローゼモデル
   4. 1  ネフリン欠損マウス−作製の背景と特徴
   4. 2  MAGI-2欠損マウス−作製の背景と特徴
   4. 3  その他の遺伝子改変マウス−作製の背景と特徴

 第4項 ポドサイト傷害モデル <岡部匡裕:東京慈恵会医科大学/松阪泰二:東海大学>
  1.ポドサイト傷害と腎臓病
  2.古典的ポドサイト傷害モデル
  3.遺伝子改変ポドサイト傷害モデル
  4.ポドサイト傷害誘発モデルマウス(NEP25マウス)
   4. 1  NEP25マウス作製
   4. 2  LMB2を投与しないNEP25マウスの特性
   4. 3  NEP25マウス腎症の形質
    (1) 大量(25〜50 ng/g 体重(BW))のLMB2投与後の経過
    (2) 中等量(1.25〜5 ng/g BW)のLMB2投与後の経過
    (3) 少量(0.625 ng/g BW)のLMB2投与後の経過
   4. 4  NEP25マウスの腎症の治療
   4. 5  性差,遺伝的背景の影響
   4. 6  腎症の再現性
   4. 7  傷害のポドサイト特異性
   4. 8  マウスモデルとしての利点,欠点
   4. 9  NEP25マウスの特性のまとめ
  5.他のポドサイト傷害モデルとの比較
  6.NEP25マウスの応用
   6. 1  Nphs1-RiboTag-NEP25マウス
   6. 2  NEP25⇔R26-hPAPキメラマウス
  7.結 語

第4節 二次性糸球体障害モデル
 第1項 腎アミロイドーシス <樋口京一:信州大学>
  1.腎臓に沈着するアミロイドーシス
  2.AL,AHアミロイドーシスとそのモデル動物
  3.AAアミロイドーシスとそのモデル動物
  4.その他の腎臓アミロイドーシスとそのモデル動物
  5.マウスAApo A-IIアミロイドーシス
  6.おわりに

 第2項 SLEモデル <金子和光/廣村桂樹:群馬大学>
  1.NZ系マウス
   (1) 臨床的特徴
   (2) B/W F1マウスにみられる免疫異常と遺伝的要因
   1. 1  第4染色体に存在する疾患感受性遺伝子
   1. 2  第17染色体に存在する疾患感受性遺伝子
   1. 3  第1染色体に存在する疾患感受性遺伝子
  2.BXSBマウス
  3.MRL/lprマウス
  4.SLEモデルマウスと新薬の開発
  最後に

第5節 糖尿病性腎症モデル <久米真司:滋賀医科大学/北田宗弘:金沢医科大学>
1.はじめに
2.ストレプトゾトシン(STZ)1型糖尿病性腎症モデル
 2. 1  C57BL/6マウス
 2. 2  DBA/2マウス
 2. 3  CD1マウス
 2. 4  129/Svマウス
 2. 5  ラット
3.遺伝子変異に伴う1型糖尿病モデル
 3. 1  Akitaマウス
 3. 2  OVE26 FVBマウス
4.食事誘導性2型糖尿病モデル
 4. 1  高脂肪食負荷肥満モデルマウス
 4. 2  フルクトース負荷肥満モデルマウス(DBA)
5.遺伝子変異に伴う2型糖尿病マウスモデル
 5. 1  db/dbマウス(C57BLKS/J,DBA/2,CD1)
 5. 2  ob/obマウス(BTBR)
 5. 3  KK-Ayマウス
6.2型糖尿病ラットモデル
 6. 1  Zucker Diabetic Fatty(ZDF)ラット
 6. 2  Wister Fatty(WF)ラット
 6. 3  Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty(OLETF)ラット
 6. 4  Goto-Kakizaki(GK)ラット
7.その他のモデル
 7. 1  STZ eNOS欠損マウス
 7. 2  db/db eNOS欠損マウス
8.おわりに

第6節 高血圧性腎症モデル <柿添 豊/向山政志:熊本大学>
はじめに
1.Dahl食塩感受性ラット
 1. 1  系統樹立
 1. 2  特 徴
 1. 3  Dahlラットの腎障害
2.高血圧自然発症ラット
 2. 1  系統樹立
 2. 2  特 徴
 2. 3  SHRの腎障害
 2. 4  SHRの派生モデル
  (1) SHR-SP(Stroke-prone Spontaneously Hypertensive Rat)
  (2) SHR-ND mcr-cp
3.鉱質コルチコイド負荷モデル
 3. 1  アルドステロン食塩負荷モデル
 3. 2  DOCA食塩負荷モデル
4.アンジオテンシンII負荷モデル
おわりに

第7節 遺伝性疾患モデル
 第1項 アルポート症候群モデル <野津寛大:神戸大学>
  1.はじめに
  2.開発の経緯および臨床像,組織学的所見
  3.本マウスモデルの活用
   3. 1  アルポート症候群に対する特異的治療法の開発
   3. 2  CKD全般に対する治療法の開発
  4.まとめ

 第2項 嚢胞性疾患モデル <中野雄太/蘇原映誠:東京医科歯科大学>
  1.はじめに
  2.ADPKDの疾患モデル(PKD1とPKD2)
   2. 1  背景と機能
   2. 2  遺伝子改変モデルの表現型と問題点
    (1) PKD1ノックアウトマウス
    (2) PKD2ノックアウトマウス
    (3) ADPKDカニクイザル
  3.ARPKD疾患モデル(PKHD1)
   3. 1  背景と機能
   3. 2  遺伝子改変モデルの表現型(有効性と問題点)
  4.ネフロン癆疾患モデル(NPHP)
    (1) Inversin変異マウス(NPHP2変異マウス)
    (2) pcyマウス(NPHP3変異マウス)
    (3) 若年性嚢胞腎マウス(jckマウス)
    (4) Han:SPRD Cyラット
  5.Brardet-biedl症候群(BBS)疾患モデル
   Bbs2欠損マウス
  6.一次線毛関連タンパク疾患モデル
    (1) IFT20欠損マウス
    (2) オークリッジ多嚢胞性腎マウス
    (3) 先天性多嚢胞性腎マウス
  7.終わりに

 第3項 ファブリー病発症モデルマウス
               <田口惇美/三亀真理子/石井 達/丸山弘樹:新潟大学/潟Oライコファーマ>
  1.ファブリー病の病態
  2.Gla遺伝子欠損ファブリー病モデルマウス
  3.新規ファブリー病発症モデルマウス作製
  4.ファブリー病発症モデルマウスの表現型
  5.ファブリー病発症モデルマウスの入手方法


第3章 その他

第1節 腎癌モデル <赤塚慎也/豊國伸哉:名古屋大学>
1.はじめに
2.酸化ストレスと疾病
3.酸化ストレスと発がんのつながり
4.酸化ストレスによるDNA傷害
5.鉄による腎発がんモデルの標的遺伝子
6.マイクロアレイを用いたラット腎腫瘍ゲノムの網羅的解析
7.腎発がん初期過程におけるDNA酸化損傷のゲノム内分布解析
8.おわりに

第2節 マウス抗体関連型拒絶反応モデル <石井大輔:北里大学>
1.はじめに
2.動物腎移植モデル
3.抗体関連型拒絶反応モデル
4.モデル作製
  (1) 準 備
  (2) ドナー腎採取
  (3) レシピエントの準備
  (4) レシピエント自己腎(左)の摘出
5.マウス腎機能の測定
 クレアチニン値の測定
6.マウスの生存および生着確認
7.ドナー反応性抗体価の決定
8.結 果
9.結 語
 
第3節 ゼブラフィッシュ <福井 一/迫 圭輔/望月直樹:国立循環器病研究センター>
1.はじめに
2.循環器発生の概要
 2. 1  心 臓
 2. 2  血 管
 2. 3  血 球
3.イメージングによる循環臓器発生研究
 3. 1  転写因子および細胞特異的分子プロモーター・エンハンサーを用いた
    臓器・組織・細胞のイメージング
  (1) 心 臓
  (2) 血管内皮細胞,血管平滑筋細胞,リンパ管内皮細胞
  (3) 血球細胞
 3. 2  蛍光プローブとの組み合わせによる組織・細胞特異的シグナルの可視化
  (1) 複数の蛍光タンパク質を組み合わせることによる異なる臓器・組織の同時観察
  (2) レポータープローブを変えることによるシグナルの可視化
4.疾患研究モデルとしてのゼブラフィッシュの活用
 4. 1  心筋再生モデル
 4. 2  脳出血モデル
5.疾患動物モデル・薬剤スクリーニングの対象としてのゼブラフィッシュ
6.おわりに

第4節 霊長類モデル <松本翔馬/依馬正次:滋賀医科大学>
1.カニクイザルの性状
2.トランスジェニックの歴史
3.腎臓について
4.ADPKDについて
5.サルPKDモデルについて

第5節 パラビオーシス <鳥生直哉/佐藤有紀/柳田素子:京都大学>
1.はじめに
2.実験手技
3.  パラビオーシスによる実験例
 3. 1  腎臓におけるmyofibroblastの起源の同定
 3. 2  パラビオーシスによる老化関連因子の同定
4.問題点
5.おわりに



第 III 部 脳血管
第1章 脳血管疾患のモデル動物

第1節 脳虚血モデルと脳出血モデル <猪原匡史:国立循環器病研究センター/冨本秀和:三重大学>
1.IMPROVEガイドライン
2.脳卒中の動物モデル
3.虚血性脳卒中の実験モデル
 3. 1  全脳虚血モデル
  (1) 断頭モデル
  (2) 心停止モデル
  (3) 全身性低血圧/低酸素モデル
  (4) 4血管閉塞モデル
  (5) 2血管閉塞モデル
  (6) 2血管狭窄モデル
 3. 2  局所脳虚血モデル
  (1) 開頭を必要としないモデル
  (2) 開頭を必要とするモデル
  (3) 後方循環脳卒中モデル
4.出血性脳卒中の実験モデル
 4. 1  ICHモデル
  (1) 自家血注入モデル
  (2) コラゲナーゼ注入モデル
  (3) 脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP:Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rat)
  4. 2  くも膜下出血(SAH)モデル
  (1) 大槽内自家血注入モデル
  (2) 血管穿孔モデル
5.非人類霊長類モデル
6.まとめ

第2節 脳虚血:急性期モデル vs 慢性期モデル <安田 謙/眞木崇州:京都大学>
1.はじめに
2. 急性期モデル
 2. 1  中大脳動脈閉塞モデル Middle cerebral artery occlusion(MCAO)model
  (1) 縫合糸中大脳動脈閉塞モデル Intraluminal suture MCA occlusion model
  (2) 遠位中大脳動脈閉塞モデル Distal MCAO model
  (3) 塞栓モデル
 2. 2  白質障害モデル
  (1) エンドセリン1 モデル Endothelin-1(ET-1)model
  (2) L-Nioモデル N5-(1-iminoethyl)-L-ornithine(L-Nio)model
 2. 3  光感受性色素による血栓モデル Photo-induced thrombosis model
 2. 4  全脳虚血モデル
3.慢性期モデル
 3. 1  両側総頚動脈閉塞モデル Bilateral common carotid artery occlusion model
 3. 2  両側総頚動脈狭窄モデル Bilateral common carotid artery stenosis model
 3. 3  非対称性総頚動脈手術モデル Asymmetric common carotid artery surgery model
4.霊長類のモデル

第3節 脳血管疾患モデル動物 〜げっ歯類と霊長類〜 <大津 裕/金澤雅人:新潟大学>
1.はじめに
2.げっ歯類
 2. 1  げっ歯類モデル
  (1) マウス
  (2) ラット
 2. 2  げっ歯類のモデルの問題点
3.霊長類
4.まとめ


第2章 急性脳虚血モデル

第1節 げっ歯類の脳虚血モデル−局所脳虚血モデル <松山知弘:兵庫医科大学>
1.はじめに
2.従来の脳虚血モデルの概要
3.理想的な脳虚血モデルとは
4.本モデルの特徴
5.脳梗塞モデルの作製法
 5. 1  準備するもの
 5. 2  脳虚血作製法
  (1) 中大脳動脈永久閉塞モデル
  (2) 中大脳動脈閉塞による一過性脳虚血モデル
  (3) 手術後処置
6.脳梗塞モデルの脳血流変化と梗塞形成
 6. 1  脳血流変化
  (1) 血流ドプラー
  (2) Lasor Speckle Blood Flow Imager(2次元レーザー血流計)
 6. 2  虚血脳の灌流領域
 6. 3  脳梗塞領域
7.脳梗塞後の神経症状(行動テスト)
8.虚血性神経障害
9.脳梗塞モデルの応用
 9. 1  薬効評価
 9. 2  細胞治療評価
 9. 3  脳梗塞病態検索ツール
  (1) 虚血傷害誘導性多能性幹細胞
  (2) 遺伝子改変脳梗塞モデル
  (3) 血管再開療法評価モデル
  (4) 新生児脳症モデル
10.あとがき

第2節 げっ歯類の脳虚血モデル−全脳虚血モデル <宮元伸和:順天堂大学>
1.全脳虚血の概念とその病態
2.全脳虚血モデル
 2. 1  全脳虚血モデルの変遷
 2. 2  全脳虚血モデル各論
  (1) Pulsinelli and Brierleyラット4脳血管閉塞モデル変法
  (2) Kawaharaラット4脳血管閉塞・誘導低血圧併用モデル
  (3) スナネズミ一過性前脳虚血モデル
  (4) マウス一過性前脳虚血モデル
3.行動学評価
4.全脳虚血モデルを用いた脳保護療法,再生医療への応用
 4. 1  脳保護療法
 4. 2  再生医療
5.まとめ

第3節 その他の急性脳虚血モデル(光増感反応血栓モデル:photochemically Induced Thrombosis, PIT)
                          <鈴木康裕:奥羽大学/梅村和夫:浜松医科大学>
1.はじめに
2.光化学反応
3.血栓性中大脳動脈閉塞モデル
 3. 1  近位血栓性中大脳動脈閉塞モデルの実験手技・方法
 3. 2  神経兆候の観察と脳梗塞エリアの測定
 3. 3  遠位血栓性中大動脈閉塞モデル
 3. 4  遠位血栓性中大動脈閉塞モデルの実験手技
 3. 5  血栓性中大脳動脈閉塞モデルの特徴
 3. 6  血栓性中大脳動脈閉塞モデルを用いた研究
4.血栓性局所脳梗塞モデル 
 実験手技・方法
5.虚血・再灌流を繰り返す血栓性脳虚血モデル
 5. 1  実験手技・方法
 5. 2  薬効評価
6.おわりに


第3章 慢性脳虚血モデル−げっ歯類の慢性脳低灌流モデル

第1節 ラットの両側総頚動脈永久閉塞モデル(2VO) <脇田英明:藤田医科大学>
1.ラットの両側総頸動脈永久閉塞モデル開発の背景
2.手術方法
3.病理変化
 3. 1  白質病変
 3. 2  海馬病変

第2節 マウス慢性脳低灌流モデルBCAS <新堂晃大/冨本秀和:三重大学>
1.はじめに
2.方 法
3.脳血流
4.病理変化
5.行動解析
6.BCASモデルを用いた応用(薬理実験,遺伝子改変動物)
7.おわりに

第3節 アメロイドコンストリクターを用いた慢性血管狭窄モデル
                     <服部頼都/猪原匡史:国立循環器病研究センター>
1.血管性認知障害モデル
 1. 1  GCAS(Gradual common carotid artery stenosis)モデル
  (1) 方 法
  (2) アメロイドコンストリクターの内径変化
  (3) 脳血流量変化
  (4) 大脳白質病理
  (5) 大脳灰白質病理
  (6) 運動機能
  (7) 認知機能
  (8) 総頸動脈の動脈硬化性変化
 1. 2  ACAS(Asymmetric common carotid artery surgery)モデル
  (1) 方 法
  (2) アメロイドコンストリクターの内径変化
  (3) 脳血流量変化
  (4) 選択的大脳白質梗塞
  (5) 虚血性大脳白質傷害
  (6) 運動機能
  (7) 認知機能
2.両側総頸動脈慢性閉塞モデル
  (1) 方 法
  (2) アメロイドコンストリクターの内径変化
  (3) 生存率
  (4) 脳血流量変化
  (5) 多彩な脳梗塞
  (6) 運動機能
  (7) 認知機能
3.考 察


第4章 脳出血,くも膜下出血モデル/脳動脈瘤モデル

第1節 脳出血,くも膜下出血モデル <鈴木秀謙:三重大学>
1.脳出血モデル
 1. 1  コラゲナーゼ注入モデル
 1. 2  自家血注入モデル
2.くも膜下出血モデル
 2. 1  前視交叉槽自家血注入モデル
 2. 2  ラットの1回または2回大槽自家血注入モデル
 2. 3  血管内穿通モデル

第2節 脳動脈瘤モデル(橋本モデル) <青木友浩:国立循環器病研究センター>
1.はじめに
2.脳動脈瘤モデル動物概論
3.脳動脈瘤モデルの作製法とそのバリエーション
 3. 1  動物種
 3. 2  血行力学的ストレス負荷の手法
  (1) 頸動脈結紮の様式
  (2) 全身的高血圧誘導
  (3) 血管壁の脆弱化誘導
4.実際の脳動脈瘤モデル作製法(我々の作製法の例示)
 4. 1  脳動脈瘤モデル動物作製
 4. 2  標本摘出,標本作製と解析


第5章 その他

第1節 遺伝子改変動物モデル <渡邉 淳:国立長寿医療研究センター>
1.はじめに
2.CADASIL
3.CADASIL変異マウス
 3. 1  R90Cマウス
 3. 2  C428Sマウス
 3. 3  R169Cマウス
 3. 4  R142Cマウス
 3. 5  R1031Cマウス
 3. 6  C455Rマウス
4.遺伝子改変動物モデルからの考察
5.最後に

第2節 高血圧自然発症ラット(SHR)を用いた脳梗塞モデル <八尾博史:肥前精神医療センター>
1.はじめに
2.SHR/SHRSPの歴史的展開と多様な脳梗塞モデル
 2. 1 遠位部中大脳動脈閉塞モデル
 2. 2  近位部中大脳動脈閉塞モデル
 2. 3  Intraluminal suture occlusion
3.古典的ペナンブラの概念
4.Photothrombosisによる中大脳動脈閉塞とYAGレーザーによる再灌流
 4. 1  2つのレーザーによる脳梗塞モデル
 4. 2  一般的な実験手技(セットアップ)
 4. 3  photothrombosis による中大脳動脈閉塞
 4. 4  YAGレーザーによる再灌流
 4. 5  脳梗塞の再現性
5.再灌流障害,BBB
6.性差の問題
7.コンジェニックラット
8.中大脳動脈血管パターン
9.食塩過剰摂取の影響
10.おわりに



第 IV 部 高血圧
第1章 総 論

第1節 高血圧モデル動物概論 <並河 徹:島根大学>
1.はじめに
2.実験的高血圧モデル
3.自然発症(遺伝的)モデル
4.血圧の評価
5.ラット研究のためのリソース
6.これからの高血圧モデル動物
7.おわりに

第2節 モデル動物を用いた高血圧遺伝解析 <加藤規弘:国立国際医療研究センター>
1.はじめに
2.遺伝的高血圧ラットの有用性
3.ラットにおける高血圧遺伝解析の概要
4.ラットにおける高血圧遺伝解析の成果
 4. 1  既知の高血圧候補遺伝子
 4. 2  SHR系統における血圧のゲノムスキャン
 4. 3  SHR以外の遺伝的高血圧ラットにおける血圧のゲノムスキャン
5.高血圧の臓器合併症に関するゲノムスキャン
6.ラットにおける血圧関連形質の遺伝解析
7.おわりに

第3節 遺伝子改変動物 <大原浩貴:島根大学>
1.はじめに
2.遺伝子改変動物の作製
 2. 1  作製技術の歴史
 2. 2  ゲノム編集技術の概要
 2. 3  CRISPR-Casによるゲノム編集技術の発展
 2. 4  ゲノム編集生物はすべて,「遺伝子組換え生物」なのか?
3.高血圧関連疾患モデルラットにおける遺伝子改変モデルの作製例
 3. 1  ラットにおける遺伝子改変モデル作製の歴史
 3. 2  SHRとSHRSP
 3. 3  Dahl salt-sensitiveラット
4.おわりに


第2章 高血圧モデルを用いた病態,病因研究

第1節 SHRsp-klotho1 <竹中恒夫:国際医療福祉大学>
1.緒 言
2.方 法
 2. 1  免疫沈降法
 2. 2  細胞培養
 2. 3  動物実験
3.結 果
4.考 察
5.まとめ

第2節 血管SHRおよびC3ノックアウトSHR <福田 昇:日本大学>
1.SHRの血管平滑筋細胞の異常
2.SHR由来VSMCへの補体C3の関与
3.補体C3のPleiotrophic作用
4.補体C3による腎内RA系の活性化
5.遺伝子編集技術による補体C3欠損SHRの作製
6.補体C3欠損SHR(C3 KO SHR)の表現型
 6. 1  C3 KO SHRの血圧
 6. 2  C3 KO SHRの臓器障害
 6. 3  腎髄質でのh-caldesmon,KLF5,LXRα,レニンの発現
7.SHRの塩分感受性高血圧への補体C3の関与の機序
まとめ

第3節 免疫と炎症−腸管免疫・細菌叢と高血圧− <竹林駿太/入江潤一郎:慶應義塾大学>
1.はじめに
2.インスリン抵抗性・高血圧症を有する個体における腸内細菌叢の特徴
3.インスリン抵抗性・高血圧症を有する個体における腸内細菌叢の機能的特徴
4.腸内細菌叢が宿主の高血圧症の病態に影響を与える機序
 4. 1  腸管の慢性炎症とバリア機能異常
 4. 2  腸内細菌による腸管内代謝異常
5.腸内細菌叢を介した高血圧治療の可能性
 5. 1  プロバイオティクス
 5. 2  腸管ホルモン製剤
6.おわりに

第4節 心臓−SHR・心肥大 -SHR肥大心のイオンチャネルリモデリングと催不整脈機序-  
                                                               <横式尚司:市立札幌病院>
1.高血圧性心疾患のモデル動物としてのSHの特徴
2.心肥大の突然死リスクと肥大退縮による抑制効果
3.SHRの肥大心における電気生理学的変化
4.SHRの左室心筋における小コンダクタンスCa2+活性化K+チャネル(SKチャネル)
5.SHR肥大心の催不整脈機序
 5. 1  CaMKII誘発性のAPDオルタナンス
 5. 2  アドレナリン作動性β受容体刺激
 5. 3  虚血・低酸素
6.おわりに

第5節 脳・神経―交感神経の役割  <岸 拓弥:国際医療福祉大学>
1.脳への入出力異常が交感神経を不適切に活性化する
2.脳内レニン・アンジオテンシン系−酸化ストレスが交感神経を活性化する
3.脳内−酸化窒素産生不全が交感神経を活性化する
4.脳内炎症やRho-kinaseも重要な交感神経活性化の原因である
5.脳を標的とした交感神経抑制治療は可能

第6節 In vitro 血液脳関門(Blood-brain barrier, BBB)モデル  <中川慎介:福岡大学>
1.はじめに
2.BBBの構造と機能
 2. 1  脳毛細血管内皮細胞
 2. 2  アストロサイトおよびペリサイト
3.In vitro BBB再構成モデルの作製
 3. 1  BBB構成細胞の初代培養方法
 3. 2  In vitro BBBモデルの作製と機能評価
4.疾患モデル動物を用いたin vitro BBB病態モデルの作製と評価
 4. 1  内皮細胞の単層培養モデル
 4. 2  内皮細胞とアストロサイトまたはペリサイトとの2種細胞共培養モデル
 4. 3  内皮細胞とペリサイト,アストロサイトとの3種細胞共培養モデル
5.おわりに



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